虹の橋
辿り付きたくても、それはいつも遠ざかっていくだけ・・・。 そして、一瞬の微かな瞬きの後、光の彼方へと消えていく・・・・。 鮮やかな残像だけが心から放れない。
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Study 『人生劇場』!
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もう一月以上も前の話。
         (以下、回想録)


「今日で辞めることになりました。
いろいろとお世話になりまして、ありがとうございました。
○○チャン達(←ウチの娘の名前)にもヨロシク。  
                      清掃員の坂田です。」

帰宅してみると、ドアノブにビニール袋がぶら下がっていた。
中には、コーヒーとお菓子の詰め合わせ、
そして、その短い手紙が入っていた。

何年も前から、毎朝、
マンション共有部分の清掃をしてくれていたオバちゃんが、
『坂田』さんという名前だった・・・ということを、
私は、この時初めて知った。

年齢は60歳代後半くらいだったろうか?
小柄で華奢で、どちらかと言えば控え目で
無口な性格のオバちゃんだった。

毎朝、顔を合わせる度に、私から、
「おはようございます! いつもご苦労様です」
と声をかけると、
いつも掃除の手を止めて笑顔で会釈を返してくれたっけ。

和歌山の友人から大量の蜜柑が届いた時や、
頂き物が多過ぎてウチだけでは到底消費できそうになかった時など、
お裾分けを(ちょっとだけなのに)すると、物凄く喜んでくれたっけ。
(本当は貰ってもらえて助かったのはウチの方だったのに・・・)

それから、私は、オバちゃんに聞くまで、全く知らなかったのだけど、
「○○チャンは、良いお子さんですネ~。
いつも、元気に挨拶してくれるし、それに、
私が重い物を持ってたりすると、
『手伝いましょうか?』って助けてくれたりするんですよ」
ということもあったらしく、ウチの娘達を大そう可愛がってくれたっけ。

一方、娘達に聞けば、
時々他愛ない世間話の話し相手などにもなっていたらしい。
しかも、娘達は、オバちゃんの名前をちゃんと知っていた。
(オバちゃんの方だって、ウチの娘達の名前を知ってたんだから、
当然と言えば当然かな・・・?)

「オバちゃんとはね、5~6年前からお友達なんだよ」
ということらしい。

しかし、
このマンションに暮らす住人達の内、
果たして何人が、
このオバちゃんの名前を知っていただろう?

住人同士ですら、挨拶を交わす機会は非常に少なく、
顔と名前が一致することなんて稀だ。

オバちゃんが、
明日からもうやって来ないことを知っている住人は、
一体何人いるだろう?

だけど、、、こんなにも突然に辞めてしまうなんて・・・。
「何かのっぴきならない事情でも起きたのかなぁ~?」
私もだけど、娘達はとても心配そうだ。。。

それにしても、わざわざご挨拶に来てくれたのに、
留守にしていて本当に申し訳なかった・・・。

なんとも、心残りな別れだ。。。

 

・・・その直後、次女は坂田さんに手紙を書いた。

オバちゃんが突然辞めてしまったことを、
とても心配に思っていたから・・・。
実際に次女が何と書いたのか?・・・定かではないが、とにかく、
小学校6年生なりに、その拙い思いを必死で伝えたのだろう。

 

そして、、、
     (以下、リアルタイム)


以来、次女とオバちゃんの文通が始まった。

これまでにオバちゃんから届いた手紙の文面から読み取ると、
オバちゃんは、 「一人暮らし」らしいこと、
「毎朝5時に起きて、いろんな公園に犬の散歩に出かけるのが
日課だ」
ということ、
「週に4日、別のマンションに清掃に通っている」ということ、
「そのマンションは遠くて、バス、JR、地下鉄を乗り継いで、
1時間もかかる場所にある」
ということ、
「前我々の住む、このマンションは、歩いて10分しかかからなかったから、
今はちょっと疲れやすい」
ということなど・・・。

私が、何より嬉しかったのは、
「○○チャンが、まだ小学校に入学したばかりの頃は、まだ背が小さくて、
オバちゃんの腰の辺りくらいまでしかなかったのよ。
いつもニコニコしていて天真爛漫で、
愛らしい子だったわ。
あの子は頭が良くて、性格も凄く良くて、キレイな子だ・・・って、
前の管理人さんも、いつも褒めていたわよ」
という文面。。。
(↑ハイ、親バカです!!! <m(__)m>)

そういえば、前任の管理人さんに、よくお菓子貰って来てたっけ・・・。

かたや、一番心に響いたのは、
「生きて行くためには、人の何倍も一生懸命働かないと、
食べて行かれない人も沢山いるわよ。
人間って、運命というものがあって、
苦労しなくても幸せな人生を歩む人と、
苦労して働いても働いても幸せになれない人と、
いろいろあるらしいです。
それを努力によって克服する人もいるし、努力が報われない人もいて、
様々ですけどね」
「○○チャンも、これから生きていく上で、
色々な辛いことにも直面していくと思います。
でも、どうか、その明るさと強靭な精神力で乗り越えて行ってください。
オバちゃんは、いつも影ながら、○○チャンの幸せを祈っています」
という文面。。。

苦労がいっぱい詰まった
      
オバちゃんの人生が、
                   ほんのちょっとだけ
                       垣間見えたような
                          気になってしまった。

 

オバちゃんの、ハートフルな一つ一つの言葉に秘められた、
暖かい愛情に、只々感謝!!!

 


この記事に対するコメント

そうでしたか?  娘さんは文通を(^^
良い事ですね!自分の親以外の方から教えて貰えるなんて・・・。
 それと、人を思いやる優しさも身についている様ですね。

【2005/07/01 01:06】 URL | 僚 #79D/WHSg [ 編集]


ぽっかぽか♪ 優しくて素敵な娘さんですね!
【2005/07/01 01:06】 URL | 蓬莱 #79D/WHSg [ 編集]


いい話だ 。
辛さを乗り切っている人の話はいつ聞いても胸に詰まるものがあります。自分は幸運なほうですから。
【2005/07/01 01:07】 URL | マフマフ #79D/WHSg [ 編集]


良い出会いですね。


【2005/07/01 01:07】 URL | あべま #79D/WHSg [ 編集]


そう言う方に うちの仕事を手伝っていただきたいなぁ。
親以外の大人との関わりは 子供の心の成長にとても良いと思います。
いつまでも 続けて欲しいですね。

【2005/07/01 01:08】 URL | しっち #79D/WHSg [ 編集]


いい話ですね。
子供は、親以外にも多くの大人との付き合いで学ぶことって多いですものね。
甥っ子なんて、次女さんと同じ歳なのに、
最近は、大人を避けるようになってきました。
全く。。。
素直なお子に育ったのは、ゆりかりんさんの子育ての賜物ですね。
【2005/07/01 01:09】 URL | COO #79D/WHSg [ 編集]


お嬢ちゃん、本当に優しくて素直に育ってる。
それは ゆりかりんさんの背中をみて
それだから オバちゃんに優しく出来るんだと思う。
幸せも不幸も みんな平等にやって来るもんだと思ってます。
形こそちがうだろうけど、苦労って きっと楽しめるというか、自分の糧にできる人に来るのかもしれない。
オバちゃんは きっと前向き人生なんでしょうね。
【2005/07/01 01:09】 URL | tobby #79D/WHSg [ 編集]


ええ娘さんやねぇ。
ええ意味で「いまどき」じゃないですね。
「超うけるんだけど」とか絶対言いそうにない感じがします。
もし、言ったら、お母様のお仕置きがありそう(^^;
【2005/07/01 01:10】 URL | べるうし #79D/WHSg [ 編集]


<僚さん、
はい、有り難いことです。
本当にオバちゃんに感謝!・・・です。
(私が教えられることなんざ、知れてますから・・・)
そういう年配の方との交流は、育児上、大変重要だと思っていますし、
私自身の勉強にもなります。
(そういう意味で、空手を学ばせているようなもんで・・・)
<蓬莱ちゃん、
いやいや、そんな出来の良い子じゃないことだけは、確か!・・・なんだ。
だからこそ、レアで褒められちゃうと、親心をくすぐられちゃうのさ。
だけど、勉強は出来なくても、生き抜く力だけは育んでいきたいと・・・。
<マフマフさん、
本当に! (私の場合は)明日は我が身かも知れませんからね。
一生懸命稼いで、老後の貯蓄に回したい!・・・と思っても、
出て行く方(特に訳分らん税金とか)が多過ぎて、
弱者は、今後ド~ォなっちゃうんだろう?


【2005/07/01 01:10】 URL | ゆりかりん #79D/WHSg [ 編集]


<しっち、
うん、そう思う!
私が、どぉ~のこぉ~のじゃなくて、
子供自らが、そこら辺に飛び込んでた・・・って~のが、
私には嬉しかったんだ。
・・・大事に育んでほしい。
<あべまっち、
出会いってさ、待ち構えても無いわけよ。
男女の出会いだけじゃ無くて、通常の人間関係においても、
率直な言動が、鍵を握ると思う。
【2005/07/01 01:11】 URL | ゆりかりん #79D/WHSg [ 編集]


男の子って、シャイなんだよ、きっと。
ウチの次女は、図々しいのだけが取り得! だもん。
(初めて会った人でも、すぐお友達感覚・・・)
少しは「恥じらい」っつ~モンを持ってほしいと思う今日この頃です。(笑)
子育て・・・って、親の方が、子供から育ててもらったり、
心を豊かにしてもらえたりする所が多分にあると思います。
今回も、そうでした。。。
【2005/07/01 01:12】 URL | ゆりかりん #79D/WHSg [ 編集]


なんだろ? そういう、
誰かとコミュニケーションすること自体が大好きみたいなんですよね。
休日に催される『身障者体験ツアー』とか、勝手に申し込んで行ってるし・・・。
・・・で、帰宅するや否や、
「今日、目隠しして棒だけ持って道路を歩いたけど、本当に怖かったよ」
「車椅子に乗るとね、スッゴク疲れるよ。だって倫が凸凹だから、前に進まないもん」
と、それなりに何かを得て帰ってくる・・・っつ~か、只のサプライズ状態(?)。
そういう次女とは性格が正反対の長女も、いつの間にか、
(小学1年の頃からの)聾唖のお友達から手話を教えてもらって、
通常のコミュニケーションくらいは出来るようになってるし・・・。
親はなくとも、子は育つ!
・・・実感しております。
【2005/07/01 01:12】 URL | ゆりかりん #79D/WHSg [ 編集]


<べるうしさん、
うん、世間知らないから、やさしいだけ。。。
もっと(一人立ちした後)世間の荒波にもまれても、
そうした思いやりを持ち続けてほしい・・・と切に思っています。

【2005/07/01 01:13】 URL | ゆりかりん #79D/WHSg [ 編集]


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常に新しい発見を求めている心の自由人。
海で波の間に間にプカァ~ンと浮んだり、山で大自然の息吹に接することが、最大の幸せ。
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Twitter→http://twitter.jp/yurikalin



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